私は以前、福祉協議会で専門職を務めていました。

当時は、介護保険が導入されると、介護の仕事のあり方が歪んでしまうのではないかと懸念していました。
そもそも、介護などの事業は、その性質上、民間サービスが営利目的で行うには適さないと考えていました。
民間サービスによる過剰な支援や競争原理が、要支援者の自立支援を弱めることを強く懸念していたのです。
それから20年が経ち、制度開始当初は正直言って質の低い事業もいろいろありましたが、制度の見直しを繰り返すうちに事業としてのコンプライアンスが強くなり、介護や福祉という仕事もずいぶん社会に浸透してきたように思います。介護・福祉という仕事が、社会的にかなり浸透してきたと思います。
まず、介護・福祉業界の仕事(特に現場)は、先ほども申し上げたように、排泄などの身の回りの介助を含め、非常にハードな仕事です。
さらに、認知症の症状がある場合は、さらに仕事がハードになります。
また、
介護派遣高時給夜勤専従という夜勤もあるため、仕事の向き・不向きが個人で大きく分かれると思われます。
そのため、働きたい人が少なく、採用しても定着しにくいという問題があるのでしょう。これらの問題は、一概に賃金が良ければ解決するとは言えない。
さらに、少子高齢化、核家族化といった社会の変化も大きく関係していると思います。家庭で介護できる家庭が少なくなり、長生きする人が増えていることが、介護・福祉業界の人手不足を引き起こしているのでしょう。